かなり長期間滞っております、「伸長粘度はなぜ3倍?」シリーズですが、今回は
「番外」として、案内の内容になります。
上市している粘度計は、せん断ひずみによるもの、伸長ひずみによるものが主で、
液体は、せん断ひずみ、固体の測定には、伸長ひずみが主であるといえます。
せん断ひずみ、伸長ひずみについては、過去の投稿、
「粘弾性について7)_伸長粘度はなぜ3倍? ~その1~_せん断ひずみと伸長ひずみ」
をご参照ください。
とはいえ、せん断、伸長、ひずみのあたえかたで、材料からの応答はことなります
ので、流体であっても、伸長粘度で評価すべきケースは多々あります。
一方で、簡便に流体の伸長粘度を測定できる機器がほぼ皆無である中、
サーモフィッシャーサイエンティフィック社
Capillary Breakup Extensional Rheometer(毛管破断方式伸長レオメータ)
CaBER1
という装置が、ほぼ唯一として、販売されていました。
「いました」と過去形なのは、残念ながら、惜しまれつつも(?)2021年に
製造、販売が終了してしまいました。
CaBER1という装置に、特に思い入れが強かったことから、
アーカイブとして、殿堂入りで残しておきたいというおもい、
この先も、伸長粘度測定を必要とされる方がいるのではないかというおもい、
などがあり、
サーモフィッシャーサイエンティフィックさんとは、懇意にさせていただいている
こともあり、2021年末に、最後の1台を購入させていただいておりました。
所有するCaER1を、時間貸しで開放しようというのが、今回の案内です。
時間貸し、受託測定は、もともと想定していなかったのですが、この1年くらいの
間、数社、装置の使用を対応させていただいたことから、まだまだ需要があり、
少しでも装置を開放すべきと思った次第です。
基本的な方針は、
・1日単位での時間貸し
・サンプルの持ち込み点数は、特に制限を設けません
・操作説明の実施、測定中のご質問には、随時対応
となります。
*色々な作家さんがいらっしゃるアトリエ内に設置されており、環境は、一般家庭に
準拠していますので、サンプルの安全面の取り扱いについては確認させていただき
ます。
もろもろ柔軟には対応できるかと思いますので、ご興味ある方、詳細お聞きに
なりたい方、ご連絡お待ちいたしております。
以上、ご案内でした。
ここまで読んでいただき、ありがとうございました。
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